イベント情報

多摩美術大学美術館コレクション展  深沢幸雄展 
本展は東京都にある多摩美術大学美術館の多種多様で芸術性の高いコレクションを、南砺市に紹介する展覧会シリーズの第7弾です。

今回は多摩美術大学美術館の主軸である版画作品のコレクションから、日本の銅版画 第一人者の深沢幸雄を中心に、現代銅版画の先駆者である駒井哲郎、リトグラフの小作青史、木版の吹田文明4名による版画の最盛期を築いた作品約80点を紹介。

[ギャラリートーク]
6月14日(金)15時30分~ アートスペース
多摩美術大学美術館 課長・学芸員 小林宏道氏
■深沢幸雄 (1924-2017)
山梨県増穂町(現・富士川町)生まれ。東京美術学校(現・東京芸大)工芸科に進学。駒井哲郎、浜田知明らの作品に魅せられ、独学で銅版画を始める。その後銅版画制作に傾注し、大判で多色版による銅版画の第一人者として活躍。長きに渡って多摩美術大学で銅版画の後進への指導にあたった。

■駒井哲郎 (1920-1976)
東京都生まれ。慶應義塾普通部在学中に日本エッチング協会に通い、西田武雄に師事し銅版画の技法を学ぶ。東京美術学校(現・東京芸大)油画科に進学。銅版画を追求した一方、詩人や音楽家と交流し、文学や音楽とあわさった表現を模索した。詩的世界が刻まれた版画は、国内外で高く評価されている。

■吹田文明 (1926- )
徳島県阿南市生まれ。徳島師範学校(現・徳島大)卒業後、研究派遣生として東京美術学校(現・東京芸大)に学ぶ。小学校の教師として図工教育をしていく中で、独創的な技法を生みだし制作にあたった。多摩美術大学に日本で初めての版画科を設立、初代科長に就任し版画教育の基盤を築いた。

■小作青史 (1936- )
東京都生まれ。東京芸術大学油絵科に進学。多摩美術大学美術学部油画科(版画)で35年間教鞭をとった。版画学科長に就任し、版画教育の確立と発展に貢献。独自の手法を研究し、プレス機がなくても自由に版画を制作できる「木版リトグラフ」の技法を創案した。

情報発信元:福野文化創造センター ヘリオス   [電話 0763-22-1125]